第四章「綿密な計画性こそが、成功への第一歩!」
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■■ 休むことなくオープンの準備に勤しむ
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契約後は、慌ただしい日々が続く。
内装工事、スタッフの選定、メニュー開発など、
次から次へとオープンに向けた準備が立て込んでいた。
今までに感じたことのない重圧感。
さらに、全ての工程が予定通り進んでくれるわけではない。
手に届くようで遥か遠い道のりを歩んでいるようだった。
それでも夢がもうすぐ現実のものになろうとしている。
その喜びを胸に秘め、
飯田は休むことなくオープンの準備に勤しんだ。
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■■ 笑顔で埋め尽くされた光景が大きな喜びに
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――2010年7月16日。
ついに、外苑前に「青山焼肉道場」がオープン。
お客様で賑わう店内。
笑顔で埋め尽くされたその光景に、
飯田は大きな喜びを噛みしめたのだった。
一家の大黒柱であると同時に、
一店舗の大黒柱となった飯田。
現在の心境をこう語る。
「やってみて気づいたことは、
何よりも計画性が重要だってことですね。
オープンまでの計画は僕も綿密に立てていたんです。
だけど、そこから半年先くらいのイメージが
できていなかった。
そのプロセスを見据えておくことで、
運営もよりスムーズに行くでしょうね」
さらに今後の目標を伺うと、
「来年には横浜に二店舗目を出すつもりです。
今度は、“酒場”というイメージのお店を考えています。
そして将来的の夢としては・・・、
ある程度の経済力をもって、自分の船を持って、
カジキマグロ釣りのレースに出場したいですね(笑)。
これからも夢を追いかけていきますよ!」
大きな夢に向かって、“今”を走り続ける飯田。
最初の一歩を踏み出したことで、
一度きりの人生を存分に楽しんでいるようだった。
(おわり)