副代表の島居里至です。
さて、このコンテンツでは僕の観点で飲食店経営の様々なポイントを解説していきたいと思います。
第一回は「業態開発」についてです。業態開発の要、それはずばりコンセプト作りから始まります。
僕の店舗は1店舗目から全てオリジナルの業態で運営されておりますが、映画にもなったTROYをテーマにしたダイニングバー、女性の部屋のような真白いカラオケバー、グランドピアノの生演奏が雰囲気を盛り上げるワインビストロ・・・などなど、これまでどこにも存在しない個性的なお店を目指して、業態コンセプトを開発してきました。
セオリーからすると、1店舗目から自分のやりたいことを全面に出すのは危険と言われております。自己満足と顧客満足(その場所に求められているお店かどうか)の境目がわからないうちに自分色を出し過ぎるのが、危険だからです。気をつけないと、気づいたら完全に自己満足のお店ができあがっていて、周囲から孤立した存在になってしまう・・ということです。
が、一方、小さな個人店は「個」をアピールし、プロダクトアウトの発想でオリジナリティーを追求して、それが好きな人だけ集まれば成り立つ、という出店方法もあながち間違いではありません。
例えば地元の街に、ある野球チームのファンだけを集めるようなお店を作り、店内はそのチーム一色!毎日、選手の話をしたり、応援歌を歌ったりして過ごしたい!という思いから繁盛する個人店などもあります。
このように、強烈な個性を打ち出して、ニッチなエリアを深く追求するというやり方も、個人店では可能な場合もあるのです。
(つづく)